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「隣人のゆくえ」を見に行きました [八月が来るたびに]

 下関空襲をモチーフに、”サラリーマン監督と40名の中高生によってつくられた” 「隣人のゆくえ -あの夏の歌声-」を見に、池袋のシネマロサに行ってきました。 9時すぎに池袋駅に到着、まず向かったのは東京芸術劇場。

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 昨日まで、尾身美詞さんが出演されていた 「その頬 熱線に焼かれ」が上演されていました。 せめてポスターかチラシが残ってないかな?と思っとったんですが、あいにく休館日。 泣く泣くあきらめてシネマロサへ。 と、映画館の前にずらーっと行列が。

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 現在、口コミで人気急上昇中の 「カメラを止めるな!」(写真右上)のチケットやTシャツを求めるお客さん達ですね。 仕方がないので、駅前に戻って星乃珈琲で一服。 この日も暑かったので、ガンガンに効いた冷房で生き返る。 10時前に戻ると行列も落ち着いていて、無事にチケットゲット。 ちなみに、「隣人のゆくえ」は前の週に上映されていた「この世界の片隅に」と相互割引制が取られていて、チケット購入時にもう一方の半券または前売り券を提示すると200円引きになるそうです。 いい企画ですね。 正直、「隣人のゆくえ」のような どマイナー作品、どこで見つけてこられたのでしょうか? しかも二日連続の舞台挨拶まで企画されて。 私も、下関空襲を研究した際に偶然見つけたんですけど。

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 今日は上演開始が11:30からだったので、もう一度駅前に。 高野フルーツパーラーの、夢に見た”桃パフェ”。 物がある時代に生まれて良かったよ。 そして、いよいよ上映開始。 本日は約20名くらいかな? オッサン率多し。

 正直、主人公が旧校舎に迷い込んだ時点で、あらかたストーリーは予想がつきました。 そして、ミュージカルといっても、そこはしょせん中高生。 音程は安定してないし、ハモってないし、映像とアフレコが合ってないし… セリフにしても演技にしても... とにかくアラを探そうと思えばいくらでも探せるでしょう。 でも、そんなの全然気にならない。 序盤からグイグイと画面に引き込まれていきました。 そして、ちゃんとした、こっぱずかしくない本物のミュージカル映画になっている! これは彼女・彼氏たちのひたむきさ、舞台となった梅光学院の歴史と魅力、その他もろもろが、本当に本当に奇跡的に融合した結果なんでしょうね。 これは狙っても出来ないと思う。 本当に、16歳にも満たない生徒たちが、自分の郷里の歴史と向き合い、真剣に大人と話し合ったからこそ出来たんでしょうね。 

 エンディングでキャスト・スタッフの横に実年齢が示されていますが、その若さにあらためて圧倒されます。 それは単に、”こんな若い人たちが創ったんですよ”とかいうだけではなく、”70歳まで生きられなかった人”たちへのメッセージでもあり、実際にこれくらいの年齢の人が亡くなっているんだよという暗喩でもあるんだなぁとも思えるのです。 主人公の名前(旧姓含む)や曾祖母の秘密にも、下関空襲や戦時の知られざるエピソードが掛けてあり、下関の歴史を知る人には、より深く刺さるものがあるのでしょうね。 この辺の創り方は、「この世界」とも共通していますね。

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 サントラCDも買ってきました(1000円)。 単独で聴いたらどうなるのでしょうか? 映画を思い出すかな? それとも笑っちゃうかな?  

 山口県さん、立派な芸術センターは出来たけど、こねいなやつを流さんと ”いけんそ”。 ちなみに下関の彼女たちが言うと ”いけんほ”になります。 (宇部から西は語尾が ”ほ”→西村知美など、 山口から東が ”そ”→マイマイ新子など)


(R元年7月13日追記) ここ数日、この記事へのアクセスが増えてきているので調べて見たら、ああっ! 今日から小倉の映画館で上演が始まるんだ。 同時上映が「この世界の片隅に」! ええのぉ、小倉のヒト。 映画館行ったらサントラCDも是非買ってね。 ぶち ええほ。 手書きコピーの歌詞カードが、また泣けるほいね。

 ほいで、名古屋でも春に上映しとったんと。 ああ、また行きそびれた。 もう、NHK BSプライムで上映して! 坂本アナ、あんた山口局におったろうが。


(R元年7月25日追記) 山口県さんの立派な芸術センター(山口情報芸術センター YCAM)で、8月1日~11日までの上映が決まりました。 舞台挨拶付きの日もあります。 やるじゃん、山口県。 今年は帰省しようかな...


(R元年9月11日追記) 本作で ”金子みすゞ”を演じた 吉田玲さんが、大林宣彦監督の最新作 「海辺の映画館」の主役に抜擢されたそうです。 本作も9月14日から、シネマロサでアンコール上映決定!

 ところで、8月28日に放映された「あさイチ」の ”#あちこちのすずさん”で紹介された、「ハイニコポン」のエピソード(「空襲」 女学校の思い出)。 戦時下で暗くなりがちな学校生活の中でも 担任の先生が、こんな時でも「ハイっと返事して、ニコッと笑って、ポンっと立ち上がりましょう」と励まし続けたという話。 その先生は、空襲で校舎が焼け落ち、生徒たちがふさぎ込んでいた時にもやっぱり「ハイニコポン」で励ましてくれ、みんなで仮の学び舎づくりに勤しんだということですが… 

これ、梅光女学院のお話しじゃあないですか! そして、このエピソードを投稿されたのが”上垣内”さん!! えっ、えっ? 偶然、これ?! 写真家の上垣内茂夫さんと関係ある? すごい縁! 

 NHK、がんばれ! 「隣人のゆくえ」放送してくれ!

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ああっ! 「その頬、熱線に焼かれ」再演してんたんだぁ!! [番外]

 劇場版のHPを確認していたら衝撃的な情報をゲット。 径子役の尾身美詞さんが出演していた On7(オンナナ)の「その頬、熱線に焼かれ」が、今日まで東京芸術劇場で再演されていたなんて… 知らんかったよ。 東京、明日行く予定だったのに... 「隣人のゆくえ」を見に。

 「隣人のゆくえ」の舞台挨拶見てから東京芸術劇場、十分実現可能なルートだったじゃん。 JRの混雑具合を見て明日にしたんだよね。 劇場版さん、こういう情報はもっと早くピックしてくれんかねぇ。 


 「その頬、熱線に焼かれ」については、 「第42回 晴れそめの径(20年11月)」をご覧ください。

 「隣人のゆくえ」については、「第32回 20年6月」をご覧ください。

 なお、「その頬、熱線に焼かれ」は、8月15,16日に広島のJMS アステールプラザで上演されます。

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「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」の告知ハガキが来ました [番外]

 ゆうべ、クロ現+で「#あちこちのすずさん」をやっていましたが、今日は劇場版新作の告知ハガキが来ていました。

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 お客様200万人ありがとうハガキに応募した人に送られて来ているようです。 字、ちっちゃいよ!

 私は言われんでも見に行くと思いますが、一般向けにはどうかな? 30分延長で死者が二人増えるから、ちょっと一般のお客さまにはきつくない? まあ、テルさんの声優さんが誰になるか? 第20回などの径子さんエピソードが増えるかな?とか、楽しみは増えますが。


 ところでドラマ版… 見てません。 なんか、大手芸能プロの思惑が見え隠れするキャスティングで、ちょっと引いた。 現代版パートも、「ユリイカ」のこうのさんのインタビュー読んだのか?! 読んだうえで、敢えて挑戦してるのか?!!というツッコミを止められない。

 「荒神」も見てない。 内田有紀が朱音のイメージに合うか?というのもあるけど、”つちみかどさま”に目なんてありえない。 

 「夕凪の街 桜の国2018」は絶対見る。 広島局だもの、おかしなものは作らないでしょう。 その後に続くNHKスペシャル「被爆地・残された問い 見えない謎と向き合った73年」にはNHKの本気さを感じる。 「桜の国」のテーマでもある問いに対して、本来なら”悪役”であるはずの”放影研=ABCC”を担ぎ出してまで真剣に向き合う、その姿勢に感服する。

 劇場版、日本映画専門チャンネルで、15日・21日・26日放送です。 地上波TVでの放送はやっぱり無理か… 恐るべし、レプロ。

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